東方旧作の現状とファンができること

筆者の主張

最近、東方界隈では再び『旧作軽視』が横行してしまっている気がする。地霊殿星蓮船辺りまでは夢時空・怪綺談辺りの要素は残っているようだが、輝針城の頃からはそれらが何処かへ消えてしまっているような気がする。秘封倶楽部で少し引いたとはいったものの…東方のソシャゲ化が許可されて再びその傾向が強くなったような気がしている。しかもそれらは大々的に宣伝された。そのせいで元来あった旧作キャラが出るゲーム(異想穴・幻クリなど)が埋もれた結果に。それは『旧作軽視』と取れるのではないか。 外来人の夢美や姿が変わったアリスなどならまだいいが、幻想郷の住民となると話は変わる。そいつらは住んでいる=そこに存在しているということになる。 夢美らを含んで話すが、『PC-98版からWin版になった時に設定が一掃されたからといってそいつらを忘れ去るなどあってはならない』と俺は思う。

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画像1:岡崎夢美(dairi様より)

簡単な歴史と当時の背景

東方Projectが始まったのは1996/12。その頃の同人作品はコアな創作者とコアなファンしかいなかった。その当時は当然ながら売り上げが伸びず。知名度も上がらず。夢時空に至っては販売数100本という有様であった。

1998/12に怪綺談が頒布された。その後は音沙汰もなく、そうこうしているうちに時は流れ2002年。第6作の紅魔郷からは記憶媒体がフロッピーからCDへ。紅魔郷でそれまでの設定が一掃されてしまった。

2005年に「ニコニコ動画」がサービス開始。ここで一気に知名度が上がった。しかしPC-98版にはあまり目を向けられず…PC-98版は陰に隠れてしまった。

現状

現在はPC-98版は一定数のファンが支援しているが、Win版よりは全然少ない。それでも同人作品はそれなりに存在する。2007年に「Bad Apple!!」がアレンジされたことで少しながら風は吹いてきたか。2020年には「リーインカ―ネイション」をベースにVocal曲が作られたことも影響してきているようだ。

ファンには何ができる?

とにかく応援していく、絵・音楽・ゲームなどの同人作品を制作する、発表会やSNSやブログなどで外部にPC-98東方の魅力を発信することなど、ができる。これらを使ってPC-98版がよくわからない人にも、Win版しか知らない人にも、はたまた東方自体をしらない人にもPC-98東方を知ってもらうことが重要である。

やってほしくないこと

仮にPC-98東方の作品が再版あるいはリメイクされた際に、原作設定に大きく乖離するような同人作品の制作や界隈に対して反感を招きうる発言やキャラを汚すような発言などはやってほしくない。そんなことをされては、俺は当事者に憤慨し、界隈全体に残念がるだろう。

最後に

今は旧作の影が薄まってしまっているが、応援無くしてはPC-98版は概念から消えうると思う。風化させることのないように、そしていつか日の目を浴びられるように、東方旧作界隈を盛り上げていこうと思う。 どうか、読者皆様の力を貸してほしい・・・